はーちゃんの話 その弐

 昨日撮影

 

背景がぐっちゃぐちゃですが、どうか　お気になさらず…^^;

　

保護して一週間後、とりあえず はたは 退院しました。

他の猫たちと一緒にするには、

いろんな検査をして クリアしなくちゃならないけど、

現状は、採血もはばかられるような貧弱さ、

便もできていない、という有り様なので、

とにかく体力を回復するのが先決。

このまま病院にいても、自宅でもできることをするだけ、

これから飼育していく環境に早く慣らすためにも、

他の猫たちとの接触を 厳重に避けることが できるのであれば、

一旦 退院させて 体力の回復を待ちましょう、

ということになったのです。　（費用もかさみますしー）

こうしてはーちゃんを迎えたのですが

はたは、ケージの中で 身体を硬く丸めて うずくまったままです。

もう 消化はできる胃腸になっているのに、

自分から ご飯を食べようとしないのです。

病院じゃないので 栄養剤の注射はもうできない、ということで、

高栄養の 流動食を 処方してもらい、

それに、腸内の善玉菌を増やし 腸内環境を良くするため、

ビフィズス菌をまぜたものをシリンジであたえることにしました。

　今日撮影

　

　今日撮影

 

　今日撮影

　 

この作業、朝昼晩、三回行うのですが…

はーちゃんは人間が大嫌いだったので、

近づくとものすごく威嚇するんです。

すごくコワイ顔をして、「はっ！」、「たっ！」、と　叫びつつ、

なぜか自分のそばの床をばん！と叩くのです。

こういう威嚇をする猫、初めてみました。

でもひるんでもいられないので、ケージから出して膝の上に抱き、

食事させようとするのですが…

はーちゃんは恐怖のあまり、膝の上で じょじょじょー とおしっこ。

わぁー。やっちゃったー。

と思った隙に、本にゃんは ばたばたと ケージに 逃げ帰ります。

二日後に、初めてのうん○をしたときも、このパターンでした。

この後しばらくの間、はーちゃんは ご飯の前に、

膝の上で おしっこ・うん○、が 日課になってしまいました。

ビニール製のエプロンを買ったからなんでもないけどねー。

おしっこをするだけさせてから、一旦ケージに戻し、

次にはうん○をさせて、またケージに戻し、

その後、何も出なくなってから、ご飯、という手順が定着しました。

だんだん、ヘンだなぁ、と思い始めました。

いつもいつも膝の上でしか排泄しなくて、

ケージに入れたトイレを使ったことがないんです。

それは、大嫌いな人間に抱っこされて、力が入ってつい出ちゃう、

のかもしれないけど…。

　

 2006/12/28撮影

 

　はーちゃんを保護してお世話しているとき、

　ワタシは それまでも なんとなーく 漠然と 感じていたことを

　改めて 具体的に 身に染みて 思いました。

　うまく言えないけど…

　ペットショップで売られている猫はエライ！

　知人のお宅の飼い猫の仔猫たちはエライ！

　しいて言えば、うちの「かな」のように、

　飼い猫の子供で捨てられたという境遇の仔猫だって。

　かれらは、人間と暮らす準備がはじめからできている。

　猫として、とっても重要な部分がもとから備わっている。

　人間を好きなこと、信頼していること。

　エライ、という表現ではないかもしれないけど…。

　人間を好きという状態でいてくれて、ありがとう、というか…。

　はたは、人間が大嫌いで、頭っから信用なんかしていなくて、

　こわくてこわくて 毎回 大小の失禁。

　必要な日常のお世話をするために、

　毎回毎回 とても怖い思いを させなくてはならない。

　もっとしてあげたいのに、必要最低限のケアしかできない。

　それは、こちらにとっても、大きなストレスでした。

　こわくない、危害を加えたりしない、　それだけのことを

　わかってもらえるまでに、一ヶ月以上かかりました。

　当時のワタシの日記によると、

　「夜、はじめて はたが ゴロゴロとのどを鳴らした気がする！

　うれしい！！」

　と書いてあるのが、１０月１９日でした。

本日のはーちゃん

　

タグ：ねこ　猫　ネコ

コメント 15

最初はすごい人間嫌い・・・
どうしてにんげに慣れたのか？次回を楽しみにしています。
by green_blue_sky (2008-08-27 23:23) 

じむ員さん　すごいですね。
人間嫌いなねこさんをそこまで　献身的に！
じむ員さんの愛情が伝わったのが１０月１９日なのかな？
続きがたのしみ＾＾
by kuny (2008-08-28 01:02) 

はたちゃん、またまた泣けるお話です。。
思えば本当、野生　ですよね？敵ですもんね。ペットショップにいる子や人間に慣れている子とは違いますもんね。うちも、小さいころから動物はいましたけど、思えばみんな、人からもらった子達ばかり！人間を警戒している子はいなかった。どんだけ大変だったか、あああー。はっとさせられましたー。
あ、あと、写真の字がブレブレなとこが　やっぱり面白いです。おしっこでちゃう～のとこ。
by jack子 (2008-08-28 01:03) 

ウチのジンペイなんて、ペットショップで
みんなに可愛いなんて言われてましたもん。
愛されるべく生まれてきた子と
自然の野生で育った子では、人への信頼感が
根本的に違いますよね。
大変で、時間もかかったけど、じむ員さんの愛情は
はたちゃんに、ちゃんと伝わった・・・（＾ｖ＾）
by パトラ (2008-08-28 02:05) 

じむ員さんの愛情には頭が下がります、我が身だったらと
考えると其処まではです。
猫は神代の時代から人間と寄り添って生きてきた生き物で
人間社会から離れては生きていけないのだから。
飼い主は責任をもって飼って欲しいですね。
by okin-02 (2008-08-28 10:06) 

大変だったんですね。
猫好きの僕でもそこまで出来るかどうか・・・
素晴らしいです。
by yuki999 (2008-08-28 10:11) 

慣れるより、かわいいより、とにかく生きてくれ！という感じだったのでしょうね。今のはたちゃんの落ち着いた目を見てホッとしました。はたちゃんの毛色おもしろい＾＾！腕の色のまざり具合とか白足袋とか、好きです（＾０＾）
by よっちゃん (2008-08-28 10:36) 

いったん人間嫌いになった動物の心のケアは大変ですよね…（＊＊）じむ員さん、すごいよ。
by クロネコ (2008-08-28 12:01) 

時間をかけて一生懸命接しているうちに心が通じたのでしょうか。
はたちゃんもどこかで愛されたい気持ちがあることに気付いたのかな。
じむ員さんの愛情と熱意に敬服します。
by BlackTiger (2008-08-28 12:49) 

言葉が通じない猫ちゃんへの無償の愛…泣けるわ～。(TT)
瀕死の状態でわらをも掴みたい所なのに人間にだけは心を開かなかった。
…ってどんだけひどい目、怖い目に遭ったんだろうと思います。
そんな過去はすっかり忘れて、じむ員さんと幸せに暮らしてね。
by 親知らず (2008-08-28 14:52) 

ゴロゴロと鳴らした時の嬉しさを想像して感激してしまいました。
続きが楽しみです。
by masiko (2008-08-28 15:33) 

ねぇ。これ絵本にしませんか？
「人間嫌いのはた」って題で。。。。。
感動しちゃうもん。
by pumipon (2008-08-28 18:02) 

はじめてのゴロゴロはさぞや感動されたことでしょう！
で、こんだけいい話を読んだ感想が、
「猫のうん○やおしっこはきたなくないー！！」
でいいんですよね？笑
by manekiuri (2008-08-28 19:24) 

そんな過去があったんですね。
うちの子は、前のおうちで既に躾されたところから
だったので、こんな経験はないんですが、逆に感動ものですよね。
by Teddy (2008-08-28 21:22) 

green_blue_sky さん、ありがとうございます。
劇的な展開はなく、だらだらーっと続くのです…＾＾；
もうしわけありましえん。またおつきあいくださいましー＾＾；。

kunyさん、ありがとうございます。
当時は徹底的に嫌われて凹みました。
ホントにー見かけ通りー打たれ強いボクがいたー♪

jack子さん、ありがとうございます。
実は、はたが書いたのですー。という嘘をつくじむ員＾＾；。
おしっこでちゃう感じが良く出てるでしょうか？！

パトラさん、ありがとうございます＾＾。
ジンペイ君、ペットショップですでに人気者だったんですね＾＾。
愛情はストレートに受け取ってくれたらうれしいモノですよね！！

okin-02さん、ありがとうございます。
ネコも犬も、人間と共有した長い歴史があるんですね。
よりそってうまく共生していきたいです。
人間のエゴの影響を受けるのは弱い動物たちですから。

yuki999さん、ありがとうございます＾＾。
にゃにをおっさいますやらー！！
目の前に困ってるにゃんさんがいたら、猫好きのyuki999さんも手をさしのべるに違いにゃいですー＾＾。

よっちゃんさん、ありがとうございます＾＾。
そうなんです！
少し太ったせいもありますが、目のつり上がり方が今とは別猫のようです。
私もはたの毛のランダムな模様、特にお手こが萌えーなんです！！

クロネコさん、ありがとうございます＾＾
この子のときは、さすがにくじけそうになりました。
凹んだし。…でも…やっぱりワタシはMなのかしらー？？

Black Tigerさん、ありがとうございます＾＾。
あ、確かに！きっとそうなんだ！そうなんですね！今感動！
自分の中の、誰かに甘えたい気持ちに気づいて素直になってくれたんですね＾＾。

親知らずさん、ありがとうございます＾＾。
私も、はたの幸せがこれからも続くようにがんばります！
責任重大だー！

masikoさん、ありがとうございます＾＾。
はい、それはもお！！＾＾。
でも、聞き違いじゃないかってくらい、すぐ終わったんです。
確かめたくて、ぐいって顔を近づけたから…(T T)。
で、日記にも「…気がする」って気弱なコメントで。＾＾；

pumiponさん、ありがとうございます＾＾。
そんな、とんでもない！こんな落ちがないずるずる話～＾＾；。
だらだら引っ張ってすみましえーん！！
でも読んでくださってうれしいです。ありがとうございます。

manekiuriさん、ありがとうございます＾＾。
そうです！この記事は、そういうテーマの啓蒙活動の一環です＾＾。
猫の排泄物を汚いと言うと、コワイ目に遭うぞキャンペーン！もありかな＾＾。
どんなコワイ目なんだろー。わくわく。またまた暴走中。

Teddyさん、ありがとうございます＾＾。
始めから思いっきりかわいがることができる仔猫はすばらしいです！
始めから愛されて猫（にゃん）生が始まる仔猫は幸せですよね！
カワイイ仕草を惜しげもなく見せてくれて…。感動モノです！

by じむ員 (2008-08-28 22:53)