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はーちゃんの話 その壱 [はた]

はた♀です。

撮影:2008年7月12日

はた は とってもいいやつです。

性格は 温厚で控えめ。

犬も 猫も 大好き。 初対面でも フレンドリー。

ネアカで 素直で おおらかで、たとえ嫌われても 平気です。

相手が心を開くまで、そっと近くにいるような 優しいやつ。

そしてとっても 甘えんぼ。

でも、はじめは 人間が 大嫌いだったんです。

 

今日は、そんな はた の お話第一部です。

何部になるかは わかりません。 語っちゃうかもなーまた。 

撮影:2008年8月22日

  

2年前の8月30日の朝、はーちゃんは 道ばたに倒れていた。

少し手前でそれを見たとき 「猫が死んでる」 と思い、

何ともいえない、いやな、暗い、悲しい、痛ましい気持ちになった。

通勤途中の早朝の路上、歩道もないような狭い道の右端。

見たところ、外傷はない、きれいな死体だと思ったので

「ここにこのまま放置したら、車にひかれたりしていたんでしまう。

せめて、遺体がきれいなうちに、なんとかしてやりたい」

と思って、抱き上げてしまった。

ぐにゃり。

まだ硬くなってない。硬直が始まってないんだ。

死んだばっかりなんだ…。

死んだ猫の体は どこもかしこも ひやりと冷たい。

生命が抜け去ってしまったのだと思うと、

その体の冷たさはぞっとするよう。

ほこりまみれの体、目は硬く閉じられて、

ひげには 死んだハエまで 絡まっていた。

ワタシは 忘れられません、

死んだ猫のひげに、絡まっている ハエの死骸。

  

ところが、はた は まだ 生きていました。

ぐにゃりとする遺体を抱き上げて、

すごく軽い すごく冷たい… と あらためて呆然としていると…

死んでる とばかり思ってた 猫のお腹が

すーっとかすかにふくらんで、次の瞬間、カッと目を開け、

大きく前足を伸ばして あがくように 二度、

けいれん するように 動きました。

まだ 生きてる! 

いつもの獣医さんに、

まだ開店の2時間も前でしたが、駆け込みました。

  

はたは、餓死寸前 だったそうです。

胃にも 腸にも 食べ物の痕跡は皆無。

特に腸は、悪玉菌によるガスで膨満して腫れ上がっていて

食べ物を与えてもとても消化できる状態ではなかったそうです。

体温は33度しかなく、夏でなければとても生命維持は

できてなかっただろうということでした。

まだ残暑厳しい時期なのに、ぽかぽかマットを敷いてもらい、

カイロを入れてもらったケージで、

栄養剤の注射と 暖めた点滴を 1週間続けて、

ようやく食べ物を消化できる力がよみがえり、

自律体温が戻ってきました。

のみなし、ダニなし。

たかる価値もない、干からびた猫が蘇生したというわけです。

祝!はーちゃん蘇生!! 

保護して2週間目

 

 

  後から、はたを見つけたときのことを、

  お世話になっている獣医さんのスタッフさんに話したら、

  死んでると思ったのに触ったんですか!

  と、すごく驚かれ、同時に叱られました。

  どんな病気で死んだのかわからないんですよ、

  多頭飼育してるのに、

  飼い主さんが病気を持って帰ったらどうするんですか、と。

  まことにうかつなことながら、

  そのとき 全くそのことを思わなかった。 反省しました。

   

でも。

きっと 結局 触ってたなー。

だって、生きてるってわかったら 余計ほっとけないもん。 ねえ。

2006年11月8日撮影

  

 明日も はた の話だよー。

 

 

 


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