切ない [じむ犬]
明日は じむ犬の14回目の誕生日です。
おさぽん中、いまだに 「カワイイ♪(たぶん、とっても小さいから)
何ヶ月? (はい、今、150ヶ月超です^^;)」
と、 聞かれることもある パッと見 若作りのじむ犬ですが
やはり 老いてきたなーと 折々に感じます。
先日、朝のおさぽんのときのことです。
向こうから、女の人がやってきます。
他に人気はない早朝の路上で、
出勤途中のような服装のその女性、
なぜだかまっすぐ、ワタシの方にやってくるのです。
顔の表情がわかる程度の距離になって、
じむ犬を見て微笑んでいるのがわかりました。
犬好きなひとなんだ~!
案の定、その人はじむ犬の正面で歩を止めました。
にこにこして、「さわっても大丈夫?」と聞いてきます。
柴犬の中には、知らない人に触られることを嫌う子もいます。
こう聞いてくるということは、柴犬をよく知ってる人だというこで、
むしろこちらも安心です。
知らない人、特に女性は大好きなじむ犬なので、
(その中でも特に若い女性が大好き!^^;)
大喜びで撫でてもらいました。
いくつ?と聞かれて、13歳です、と答えると、
その人は、「ほんと!? うちの柴もなのよ!」と言いました。
やっぱり柴を飼ってるんだ!とワタシが内心思った時、その人は
「今も生きていれば」 と 言ったのです。
その人が飼っていた柴犬は、2年前 11歳の時に
肝細胞ガンで亡くなったそうです。
ワタシが なんと言っていいかわからず 言葉を失っていると、
その人は、亡くなったその人の柴犬に
じむ犬が そっくりなんだと 言いました。
じむ犬は、柴にしては、ちょっと変わっています。
柴らしくない どんぐりまなこで、柴としては情けない系の顔
コーギー? っていうほど 足は短め、
豆柴でしょ、と よく言われるくらい 小さいのです。
柴としては ちょっと不出来なじむ犬。
(カワイイからワタシはいいケド)
捨てちゃダメ ここには
その人は、これと同じ特徴をあげて、ほんとにそっくりなのよ、
というのです。
うちのはね、そこのコ○マで買ったのよ。
この子は、そこじゃなくて、□□(隣区)のコ○マで買ったんです。
うちのはね、血統書に新潟県の犬舎の名前が書いてあったわ。
ほんとですか?
この子の血統書に書いてあるのも新潟県の犬舎ですよ!
うちのはね、誕生日が9月27日よ。
えええええっ!? この子も誕生日9月27日です!
私たちは 顔を見合わせてしまいました。
姉妹犬 かもしれないね。
その人は とっても うれしそうに そう言うと、
きみは元気で長生きしてね、と
じむ犬を 愛しそうになでなでしてくれました。
そして、とっても去りがたそうに 振り返りながら去っていきました。
うちのこのぶんまで、この子をかわいがってあげて下さいね、って
言いたかったんだろうな、と思いました。
ワタシもつい先日、亡きふくに そっくりの猫さんの写真を見て
とても動揺したので、その人の気持ちが なんとなく
わかるような気がします。 切ないです。
何が切ないって あーた…
そこんところがまた とても切ないのです…